この記事でわかること
マイホームは、建てたら終わりというわけではなく、心地よく暮らしていくためには、定期的なメンテナンスが必須です。
しかし、実際に修繕費用がいくらかかるのか不安を抱えている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、メンテナンス費用や時期の目安を解説したうえで、メンテナンスが少ないハウスメーカー7選を紹介します。
記事後半ではメンテナンス費用を抑えるコツもあわせて紹介していくので、メンテナンス費用を抑えたい人はぜひ参考にしてみてください。
注文住宅のメンテナンス費用は?
快適に暮らし続けるためには、住宅のメンテナンスは必須です。
メンテナンス箇所は外壁や屋根、水回りの設備などさまざまですが、修繕箇所によって費用やメンテナンス時期は異なります。
以下では、一般的な一戸建てにかかるメンテナンス費用の相場と、メンテナンス時期の目安を紹介します。
家のメンテナンスにかかる費用の相場
まずは、家のメンテナンスにかかる費用の相場を見ていきましょう。
アットホーム(株)がおこなった調査によると、一戸建て修繕費は平均556万円、築年数は平均35.8年だとわかります。
築年数別にみると、築年数が古いほど修繕費はかかっています。しかし、建物や家庭の事情で個体差はあるようです。
また、修繕場所で多いのは外壁(84.4%)、給湯器(83.2%)、トイレ(76.0%)、お風呂(76.0%)です。
住宅街で外壁を修繕しているのをよく見かけるように、外壁は8割以上の人が修繕しています。修繕費は平均135万円です。
つぎに、水回りの修繕をしている人が多いですが、お風呂の修繕は、外壁とあまり変わらない修繕費用がかかっています。
修繕時の築年数をみると、19年〜25年以内に修繕しているケースが多いため、外壁や水回りもまとめて修繕するとかなり費用がかさみます。
以下では、実際に住宅を修繕した人のツイートを一部紹介します。
外壁の修繕費が大きな出費になっている人が多いとわかります。
家のメンテナンス時期の目安
つぎに、家のメンテナンス時期の目安を紹介します。
外壁や屋根など風や雨にさらされる部分は、定期的なメンテナンスが必要です。
【外壁のメンテナンス時期の目安】
部位 | メンテナンス時期 |
---|---|
モルタル・窯業系サイディング | 10年(塗り替え) |
目地(シーリング) | 5〜10年(打ち替え) |
鉄部・木部 | 5年(塗装) |
【屋根のメンテナンス時期の目安】
部位 | 点検時期 | メンテナンス時期 |
---|---|---|
ストレート瓦 | 10年 | 20年(葺き替え) |
本瓦 | 10年 | |
トタン屋根 | 10年(塗装)・20年(葺き替え) | |
雨樋 | 10年 | 20年(交換) |
防水工事 | 10年(やり替え) |
【内部のメンテナンス時期の目安】
部位 | 点検時期 | メンテナンス時期 |
---|---|---|
浴室・洗面所・キッチン・トイレ | 10年 | 10年(本体交換) |
壁紙 | 10年(張り替え) | |
床 | 25年(フロア材張り替え) | |
畳 | 10年(表替え) | 30年(新調) |
玄関・窓まわり | 20〜30年(取り替え) |
【設備のメンテナンス時期の目安】
部位 | 点検時期 | メンテナンス時期 |
---|---|---|
給湯器 | 10年(本体交換) | |
給排水 | 10年 | 30年(全体やり替え) |
【床下のメンテナンス時期の目安】
部位 | メンテナンス時期 |
---|---|
防蟻処理(シロアリ対策) | 5年 |
一戸建ての構造や材質、設備の耐久性によってもメンテナンス時期は異なりますが、適切な時期に点検をすることが重要です。
こまめに点検するのを面倒に感じて、10年後にまとめてメンテナンスをする人もいます。
しかし、場合によってはシロアリによって腐食が進み、かえってまとまったお金が必要となる可能性があります。
5年ごとの定期メンテナンスが理想
住宅の基本構造部分は、5年おきに定期点検することが理想です。
築5年でメンテナンスは必要ないと思う人も多いですが、施工会社によっては建物が傾いていたり、屋根裏や天井裏で雨漏りが起きていたりする場合があります。
そのため、問題はなさそうでも5年ごとに専門家に点検の依頼をして、不調が起きていないか確認を行うと安心できます。
10年保証の対象となる範囲は以下のとおりです。
- 基礎、屋根、床、壁、柱などのひび割れ、ぐらつき・ずれ・沈みなど
- 雨漏りを防ぐ部分の劣化、水漏れ、結露の跡など
必要なメンテナンスを怠った場合、雨漏りは保証の対象外となるため注意が必要です。無料保証の権利を受けるためにも、定期点検を行いましょう。
さらに、目視できない床下や壁のわずかさなすき間に、シロアリやカビが繁殖する可能性があります。
一度繁殖するとあっという間に家を痛める危険があるので、定期的に専門家による点検が必要です。
カビの場合も、目に見えないところで繁殖する可能性があります。
カビは家の劣化だけでなく、住民の健康被害を受ける可能性もあるので、こまめにメンテナンスをしましょう。
以下では、メンテナンスの時期と費用に関するツイートの一部を紹介します。
築10年目になると、色々と修繕するべき設備や箇所が重なるケースも多いです。
普段から定期的にメンテナンスをすれば、一度に修繕する必要がなくなり、メンテナンス費用も抑えられる可能性があります。
外壁や目地の打ち替え、屋根の修繕には足場を組む必要があります。まとめて修繕をおこなったほうが、一度に出ていくお金は増えますが総額は安くなることも。
メンテナンスが少ないハウスメーカー7選
ハウスメーカーによっては、耐久性が高い外壁を採用してメンテナンス頻度を抑えています。
メンテナンスの回数を少なく済ませることは、修繕費用を抑えることに繋がります。
以下では、メンテナンスが少ないハウスメーカーを7社紹介します。
ハウスメーカーごとの特徴も解説していくので、メンテナンス費用を抑えたい人はぜひ参考にしてみてください。
セキスイハイム
セキスイハイムのおすすめポイント
- 塗り替えが不要な磁器タイル外壁
- サビや風雨に強い外装材を採用
- 構造体は高耐久鉄骨を採用
- 住宅ごとにメンテナンス計画を用意
- 60年・長期サポートシステムで安心
「セキスイハイム」は、グッドデザイン賞や地球環境大賞など、数多くの賞を受賞している実績のある積水化学グループの住宅ブランドです。
入居後、15年までの方の総合満足度は70.5%と公式サイトで発表しています。
セキスイハイムでは、外壁に磁器タイル外壁を使用。高耐久性で無塗装なため、塗り替えの必要がないのでメンテナンスが少なく済みます。
磁器タイル外壁は、日光の紫外線や酸性雨などに強く、比較的汚れも付着しにくい優れた素材の磁器タイルを使用している外壁です。
磁器タイル以外にも、耐久性の高い外壁を用意しています。
また、セキスイハイムでは60年・長期サポートシステムを行っています。
引き渡しから2年目までは合計3回の定期点検、引き渡しから5年目以降は各5年毎の定期診断を無償で60年間行っています。
【定期診断箇所の例】
- 高所・屋根…高所用カメラなどで雨漏りなどの原因になる可能性のあるひび割れや樋の詰まりを確認
- 外壁…目視による劣化の確認、指触検査で塗膜の劣化も調べる
- コーキング(目地)…コーキング(目地)の劣化を確認
- 床下…床下の鉄梁の錆を確認
- 建物の傾き…水平器で基準値以上の傾きがないか調べる
- 水回り設備…耐用年数を超えていないか、漏水など故障がないか調べる
- 建具…収納扉などのビスの締まりを確認
長期にわたって快適に暮らせるアドバイスやサポートを受けられるので、何か困りごとが合った際は気軽にお問い合わせ可能です。
定期診断のほかにも、要望に応じてお住まいの状態を確認してもらえます。
メンテナンスに不安を抱えている方でも、セキスイハイムなら不安を解消してくれることでしょう。
以下では、セキスイハイムを利用した人の口コミを一部紹介します。
口コミをみると、セキスイハイムの担当者の丁寧な対応の評判が良いと分かります。何か不具合があったときは、すぐに対応してもらえたとの声もありました。
ハウスメーカー選びでは、担当者の方との相性も重要です。
以上のことから、メンテナンス、アフターサポートがしっかりしている点がセキスイハイムの魅力です。
三井ホーム
三井ホームのおすすめポイント
- キープウェル60によって、長期にわたる品質、性能の維持をサポート
- 365日24時間受付体制で、お客様の要望に対応
- フルオーダーメイドの木造住宅を提供
- 断熱性・耐震性・耐久性に優れた木造住宅を実現
- 三井ホームのプレミアム・モノコック構法で高性能な住宅作りを実施
「三井ホーム」は、完全オーダーメイドの木造住宅を専門としている住宅メーカーです。
性能やデザイン性が高いのが特徴で、ハイクオリティの住宅として支持されています。
断熱性や耐震性はもちろん、耐久性が高いのも特徴です。オリジナル構法によって、時の経過にも耐える安全な家づくりを実現しています。
耐震性・断熱性・耐久性を高くすることで、メンテナンスの手間を減らすことが可能です。
三井ホームでは、キープウェル60とよばれる最長60年間の保証、点検システムがあります。
キープウェル60は、建物の引き渡し後、10年ごとの点検とメンテナンス工事を組み合わせることによって、長期間にわたる性能・品質のキープをサポートする仕組みです。
三井ホームの外壁の定期メンテナンスは10年ごとに設定されています。
初期保証は他の住宅メーカーよりは短いため、少し物足りないと感じます。
とはいえ、指定のメンテナンスを実施することで、最長60年間まで保証期間を延長できるのは、三井ホームの強みといえます。
また、アフターサービスも手厚いのも三井ホームの魅力です。
30年目までの無償点検にくわえて、30年目以降は更新を10年ごとに行えば、60年目まで点検サービスを受けれます。
定期的な点検を実施すれば、長期間におよび建物品質・性能の維持や管理を行ってくれるため、長く住み続けたい人にぴったりなハウスメーカーです。
以下では、三井ホームの口コミを一部紹介します。
三井ホームは、接客とアフターケアに好評をいただいているようです。
住宅引き渡し後も、安心して長く住み続けたい、メンテナンスの手間を削減したい方に向いています。
積水ハウス
積水ハウスのおすすめポイント
- オリジナルの外壁材ダインコンクリートを開発
- 初期30年保証制度を適用
- ユートラスシステムで繰り返し再保証が受けられる
- 24時間365日受付カスタマーズセンターオーナーデスクを開設
「積水ハウス」は、最高等級の性能をもった新築住宅が建てられる大手ハウスメーカーです。
自由度の高い設計が可能で、年間たくさんの戸建て建築を手掛けています。
積水ハウスでは、ダインコンクリートという、コンクリートをベースとしたオリジナルの外壁材を開発しています。
コンクリートならではの高強度と高耐久が強みです。また、外壁の塗り替えができるだけ少なくなるように特殊な塗装サービスを行っています。
通常は15年に1度は外壁の塗り替えが必要です。しかし、積水ハウスの独自の塗装をした外壁は、30年の1度の塗り替えですむと謳っています。
このことから、メンテナンス費用も手間も大幅に削減できる可能性が高いです。
全国各地に100拠点以上のカスタマーズセンターを設置し、さまざまな相談やメンテナンスに迅速に対応できる体制が整っているのも安心できます。
また、積水ハウスでは「わが家」を世界一幸せな場所にするために、「初期30年保証制度」と独自の保証制度「ユートラスシステム」で、長期にわたる安心の保証システムを確立しています。
初期30年保証制度は、大手のハウスメーカーでも標準で実施されているところは少ないです。
また、積水ハウスは初期保証の終了後も有料点検・有償工事を行うことで、建物がもつ限り無限に保証を延長できます。
実際にダインコンクリートを使用している方もいます。
また、スタイリッシュなデザインや収納量を十分に取るなど、生活スタイルや好みの内装にできるのも、積水ハウスのおすすめポイントです。
ヘーベルハウス
ヘーベルハウスのおすすめポイント
- 基本躯体構造の耐用年数は60年以上
- 長期点検をはじめとするロングライフサポートを確率
- 知識豊富な自社専任スタッフがサポートをおこなう
- 24時間365日受付可能なヘーベリアンセンターを開設
「ヘーベルハウス」は、戸建住宅と集合住宅を手掛ける旭化成ホームズが展開しているハウスメーカーです。
ヘーベルハウスでは、住まいの性能を維持するために、1990年から長期点検制度を導入しています。
無料点検を60年先まで実施しているため、長期間安心して暮らしていけます。また、磨き抜かれた耐久性能もヘーベルハウスの強みです。
基本躯体構造の耐用年数は60年以上です。
ヘーベルハウスでは、外壁に軽量気泡コンクリートのALCコンクリートを採用しています。
ヘーベル板、ヘーベルボードともよばれており、下記の性能に優れています。
- 耐震性
- 耐火性
- 断熱性
- 遮音性
耐火性が高く、住宅密集地に適している外壁です。軽くて地震にも強いため、構造に負荷がかかりにくいのも特徴。
湿気を調整する働きもあるので、腐りにくい素材なのもポイントです。
このように、高性能な素材を活用しており耐用年数が長いため、ヘーベルハウスはメンテナンス回数が少なく済みます。
以下では、ヘーベルハウスの口コミを一部紹介します。
口コミを見ると、床下浸水の被害にあった方は、ヘーベルハウスの点検をかねて職人さんが家具まで片付けてくれたようです。
ハウスメーカーとは引き渡し後も長い付き合いが必要ですが、ヘーベルハウスは親切な対応をしてくれるため、安心して快適な暮らしができるでしょう。
住友不動産
住友不動産のおすすめポイント
- 60年保証システムで末永く安心
- 屋根材は色あせしにくい無機3層構造で美しさをキープ
- 金属防水バルコニーは安心の30年間メンテナンスフリー
- 高耐候外壁材は色40年品質を実現する、紫外線トリプルガードで色あせ・日焼けを防ぐ
「住友不動産」は、総合ディベロッパー住友不動産が手掛けており、高品質、高性能な住まいを提案しています。
グッドデザイン賞を複数回受賞したデザイン力や、品質の高い住宅設備、ZEH仕様標準で高い断熱性で、夏は涼しく冬が暖かいのが特徴です。
高耐候性素材を使用して、住宅自体の耐久性アップに加えて、メンテナンスの手間や費用の大幅ダウンを可能にしています。
さらに60年保証システムで長期の安心を約束しており、引き渡しから10年間ごとに定期点検を実施しています。
24時間365日受付をしている「施主様専用問い合わせ先」も利用可能です。お住まいに関する相談や意見、要望など気軽に問い合わせができます。
以下では、住友不動産の口コミを一部紹介します。
住友不動産は、グッドデザイン賞を19年連続受賞しているだけあって、高いデザイン力をもっています。
ツイートからもわかるとおり、洗練されたデザインの住宅を建てている人が多い印象です。
以上のことから、住友不動産はデザイン性とメンテナンスの手間を抑えたい人、長期間の保証で安心した住まいを実現したい人におすすめです。
ダイワハウス
ダイワハウスのおすすめポイント
- ダイワハウス独自の耐震技術を採用
- 床の仕様を遮音性の高いALC版に変更可能
- 外張り断熱通気外壁を採用
- 業界屈指の防水30年保証を実現
「ダイワハウス」は、一度はCMや広告で聞いたことがある方も多い、知名度の高い注文住宅の会社です。
ダイワハウスの注文住宅は、豊富なラインアップが魅力です。なかでも新工法を用いて建設した家「xevoΣ」は、耐久性、耐震性に優れています。
鉄骨造には、標準でダイワハウス独自の技術のD-NΣQST(ディーネクスト)を採用。地震に何度も耐えられる安全性を実現しています。
外張り断熱で強烈な暴風雨でも雨水が侵入しないため、台風が多い国でも安心して暮らすことが可能です。
ダイワハウスは鉄骨造の弱点である防錆対策を徹底。鉄骨すべてにカチオン電着塗装を施しており、約75年以上の耐用年数を実現しています。
また、最長60年の長期保証でアフターサービスが充実しているため、長期にわたって快適な暮らしが可能です。
ダイワハウスは、保証期間以上に耐久性をもっている防錆処理が施されているため、メンテナンス費用が抑えられます。
以下では、ダイワハウスの口コミを一部紹介します。
ダイワハウスは、担当者の対応で契約を決める人もいるほど、親切な対応が好評だとわかります。
人生に一度きりの大きな買い物なので、不安や心配がある時にすぐ対応してくれると安心できます。
一条工務店
- 性能とコストパフォーマンスを両立
- モデルハウス仕様をそのまま標準仕様に
- メンテナンス回数を抑えられる外壁を選べる
「一条工務店」は、家は性能をモットーに、人の暮らしや生活がより豊かで快適になる住まいを提供しています。
CMなどの宣伝活動はほとんど行っていませんが、年間1万件を超える住まいを建てているのは、性能が高い住まいづくりを支持されているからです。
また、多くの公的な賞を受賞しており、賞のほとんどが、住まいの性能の高さと、その性能が普及できる(あるいは実際に普及できている)ことを認められたものです。
一条工務店では、メンテナンス頻度やコストに配慮した外壁材ハイドロテクトタイルが注目されています。
一条工務店の公式サイトでは、ハイドロテクトタイルを導入すると50年の間に必要なメンテナンスは1度だけで済むと謳っています。そのため、メンテナンス頻度が抑えられることに繋がります。
以下では一条工務店の口コミを紹介します。
口コミをみると、デザイン性の高さと住みやすさに好評なのがわかります。アフターメンテナンスについても、丁寧に対応してくれたとの声も。
一条工務店は、性能&住みやすさ&メンテナンス費用を重視している人に向いています。
メンテナンス費用を抑えるコツはある?
一戸建ての修繕費は平均500万円ほどかかりますが、以下のポイントを抑えておくとメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。
- 家の状態をこまめにチェックする
- メンテナンス頻度を抑えられる外壁を選ぶ
- まとめてメンテナンスを行うと費用を抑えられる
- 効果や修理が可能な設備を選ぶ
- 毎月修繕費の積み立てをする
それぞれ解説していきます。
①家の状態をこまめにチェックする
気づいてはいるけど、つい後回しにしてしまう補修関連ですが、メンテナンスをする際に家の劣化がひどいと修繕費も高くなってしまいます。
長い期間放置すると、大規模な工事や取り替えが必要になるケースもあるため、家の状態をこまめにチェックをすることが大切です。
劣化がひどくなる前に修繕することで、メンテナンス費用を抑えられます。
主なチェック箇所と項目は以下のとおりです。
チェック箇所 | チェック項目 |
---|---|
外壁 | ・汚れやひび割れ ・塗装のはがれ ・雨漏り ・コケや藻の発生 |
屋根 | ・瓦割れ ・塗装の劣化や破損 ・屋根材のズレ ・雨漏り |
窓 | ・結露がひどいか |
柱や梁 | ・ひび割れ、劣化、欠損 ・傾いているか |
内装 | ・壁や天井にシミやカビ ・天井のたわみ ・クロスのはがれ、シワ |
扉 | ・建具が開閉しにくい |
床 | ・床材の割れ、浮き、シミ、傷 ・床に傾斜はないか ・歩くと沈むか |
給排水設備 | ・漏水があるか |
浴室 | ・タイルの割れ ・浴槽以外は寒い |
上記の箇所に注意して、セルフチェックを日頃からおこないましょう。また、修繕が簡単なものなら、自分で修理するのもおすすめです。
しかし、屋根の上や外壁など高い場所は自分では確認しにくいため、不具合があっても気づかない場合があります。
定期的にプロの業者にチェックしてもらい、問題がないかどうかを確認すると安心できます。
多くのハウスメーカーでは定期点検を行っているので、点検時期や回数を比較してハウスメーカーを選ぶとよいでしょう。
②メンテナンス頻度を抑えられる外壁を選ぶ
メンテナンス費用の大半を占めるのは外壁です。そのため、メンテナンスの頻度を抑えられる外壁を選べば、修繕費用も抑えられます。
以下の外壁材はメンテナンスが少なく済むといわれています。
外壁材 | 特徴 | メンテナンス時期の目安 |
---|---|---|
タイル | ・頑丈な材質のタイルを張った外壁 ・タイル自体は劣化しにくい ・目地や接着面が劣化して浸水する場合もある | 10〜20年 目地補修 |
樹脂系サイディング | ・塩化ビニル樹脂でできたボード状の外壁 ・耐久性は高いが高額 ・施工が難しく日本では少ない | 15〜20年 部分補修、張り替え |
金属系サイディング | ・ガルバリウム銅板が一般的 ・リフォームでもよく使われている ・色あせや錆を防ぐのに塗装が必要 | 10〜20年 塗装、コーキング補修 |
窯業系サイディング | ・セメントが主成分のパネル状外壁 ・安価で地震に強い ・経年劣化でひび割れが起こるため、定期的な塗装が必要 | 7〜10年 塗装、コーキング補修 |
ALC | ・軽量気泡コンクリートをパネル状にした外壁材 ・パネルの間の目地やサッシ周りにコーキングが必要 | 10〜15年 塗装、コーキング補修 |
モルタル | ・水・砂・セメントを混ぜて塗った塗り壁 ・劣化するとひび割れや亀裂が入る | 5〜10年 塗装、左官補修 |
外壁と同様に、住宅の建材や屋根も耐久性が高い素材や施工方法を選ぶことで、メンテナンス頻度を抑えられます。
外壁材を選ぶ際は、メンテナンス時期や耐久性を踏まえて選びましょう。
また、外壁を長持ちさせるには、定期的な掃除や点検を適切な時期に受けましょう。
費用の関係で耐久性の高い外壁を選べない…という人は、定期的にメンテナンスをすれば、どの外壁材を選んでも長持ちします。
③まとめてメンテナンスを行うと費用を抑えられる
住宅は10年を目安にメンテナンスや修繕をするケースが多いです。
たとえば、トイレが壊れたことをきっかけに他のキッチンやバスタブなど、まとめて点検して早めにリフォームする場合もあります。
1度のメンテナンス費用は高くなりますが、複数回に分けてメンテナンスを行うよりも全体の費用は抑えられる可能性があります。
また、一気に暮らしの質が向上するメリットもあるため、結果的にリフォームの満足度もあがります。
以上のことから、点検時期が近い箇所はまとめてメンテナンスを検討するのがおすすめです。
予算内で満足の行くメンテナンスをするには、優先順位をつけて「今やるべき箇所」を決めておくとよいでしょう。
場合によっては、外壁や屋根の塗装工事で補助金が出ることもあります。お住まいの自治体の制度を一度確認してみましょう。
④交換や修理が可能な設備を選ぶ
修繕費を抑えるには、交換や修理が可能な設備を選ぶのもポイントです。
故障した際に、簡単に交換できない設備の場合は、費用が高額になる可能性があります。
上のツイートのように、時期によっては設備の取り寄せに間に合わなくて、壊れてから数ヶ月待たされるケースもあります。
そのため、壊れる前に交換をするか、容易に修復、交換できる設備を選ぶのがおすすめです。
どの業者もメンテナンスができるような、一般的に出回っている設備を導入しましょう。
このように、数年、数十年先のメンテナンスを考慮して、交換や修理が簡単にできる設備を選べば、メンテナンス費用を抑えられます。
⑤毎月修繕費の積立をする
まとめてメンテナンスや修繕をおこなう場合は、一度に出ていくお金も大きいです。
そのため、メンテナンスが必要なときにすぐに行えるように、戸建てもマンション同様に修繕費の積み立てがおすすめです。
毎月いくら修繕費を積み立てするのかによって、月々払える住宅ローンも変わります。事前に修繕費も視野にいれて住宅ローンの返済計画を検討しましょう。
たとえば、一戸建ての所有期間が35年の場合は、修繕費用の平均500万円を貯めるには、年間で10〜20万円程度が必要な積立額となります。少なくても月1〜2万円を積立するのがおすすめです。
また、外壁や屋根の塗装は築20年以降におこなう場合が多いため、5年間で100万円、10年間で200万円積み立てができれば、必要なときに修繕工事をおこなえます。
耐久性や素材によって修繕費は異なるため、事前に把握しておきましょう。
このように、住宅購入をする際には修繕計画も立てておくことで、いざメンテナンスが必要になったときでも焦らずに対応できます。
メンテナンス費用を抑えるにはハウスメーカー選びが重要
ハウスメーカーによって、メンテナンス費用や定期点検の回数は異なります。
そのため、メンテナンス費用やコストを抑えるにはハウスメーカー選びが重要といえます。
ハウスメーカーを選ぶ際には以下のポイントを抑えておくのがよいでしょう。
- 工法・構造
- 坪単価
- 価格
- デザイン
- アフターメンテナンス
- 担当者との相性
住宅は10年、20年、30年…と長期にわたって暮らしていくもの。そのため、信頼できるハウスメーカーに依頼することが大切です。
たとえば、アフターケアが充実しているハウスメーカーは、引き渡し後のトラブルにスムーズに対応をしてくれる場合があります。
しかし、多数のハウスメーカーから1社に絞るのは手間と労力がかかります。
そこでおすすめなのが、「タウンライフ家づくり」というサービスの利用です。
タウンライフ家づくりの利用には、以下のようなメリットがあります。
タウンライフ家づくりのおすすめポイント |
---|
タウンライフ家づくりのサービス利用は完全無料です。お金をかけずに専門家に気軽に相談できて、自分に合うハウスメーカーを選べます。
登録会社には大手ハウスメーカーも登録されているので、実績のあるハウスメーカーと比較をしたい方にも向いています。
通常の見積もりサービスでは、1回の見積もりで5〜6社程度が平均ですが、タウンライフ家づくりでは1度に10社以上の見積もり比較ができます。
ハウスメーカーごとにプランを提案してくれるため、1度の見積もりで20〜50個のプランからじっくりと検討できます。
このように、利用者にとってはメリットが多いサービスとなっています。
サービスは無料で利用できるため、プランだけ提案してもらいたい方も気軽に利用できます。
前向きに家づくりに向けて行動をしようとしている方は、ぜひ検討してみてください。
メンテナンスが少ないハウスメーカーまとめ
本記事では、以下の内容について解説しました。
メンテナンス頻度が抑えられるハウスメーカーを選べば、結果的にメンテナンス費用を減らせます。
また、まとまった修繕が必要なときに対応できるように、毎月修繕費を積立するのもおすすめです。
ぜひ本記事を参考にして、自分の予算や生活スタイルなどに合うハウスメーカーを見つけてください。
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